若手台頭の米民主党に、ほくそ笑むトランプ

若手台頭の米民主党に、ほくそ笑むトランプ

サンダース氏とバイデン氏をやりこめるハリス氏(AP/AFLO)

今回のテーマは、「ハリスの奇襲攻撃」です。『トランプと戦うのは誰だ? 早くも始まった20年米大統領選』で紹介したカマラ・ハリス上院議員(民主党・米西部カリフォルニア州)が、6月27日に行われた1回目の米民主党候補者テレビ討論会において、支持率で首位を走るジョー・バイデン前副大統領にダメージを与え、最高のパフォーマンスを見せました。  

 その結果、討論会後の米CNNの世論調査(19年6月28−30日実施)によると、ハリス氏は17%の支持率を得て2位に浮上しました。一方、首位のバイデン氏は10ポイント落とし、支持率が22%になりました。

 米ワシントン・ポスト紙及びABCニュースによる共同世論調査(同年6月28−7月1日実施)では、バイデン前副大統領の支持率は29%で、11%のハリス上院議員を18ポイント上回っています。ただ、今回の討論会に関して民主党支持者の41%がハリス上院議員、21%がバイデン氏のパフォーマンスを評価しており、同上院議員に軍配が上がりました。

 本稿では、ハリス上院議員のバックグランドに基づいたアドバンテージについて解説したうえで、同上院議員がテレビ討論会でバイデン前副大統領に仕掛けた戦略を分析します。

■ハリスの「異文化連合軍」

 ハリス上院議員は1964年10月20日に、カリフォルニア州バークレーで生まれました。

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