日仏関係を強固にする5年間のロードマップ

日仏関係を強固にする5年間のロードマップ

(isaxar/roman_slavik/ookawaphoto/iStock)

6月26日―27日、G20大阪サミットの前夜、東京では、フランスのマクロン大統領夫妻を公式実務訪問賓客として迎えた。天皇皇后両陛下と会見され、宮中午餐会も開かれた。2017年に既存の政党から離れて若き新星として大統領に当選したマクロン大統領だが、大統領に就任してから日本を訪問するのは初めてだった。昨年9月には、今上陛下が、皇太子時代最後の海外訪問先としてフランスに行かれマクロン大統領と会見されているし、安倍総理は、2018年10月及び2019年4月に訪仏している。

 このように、近年ますます緊密化している日仏関係であるが、今回は、日仏首脳会談を行い、重要な合意文書が発出された。

 それは、「『特別なパートナーシップ』の下で両国間に新たな地平を開く日仏協力のロードマップ(2019〜2023年)」と呼ばれるものである。これは、今後5年間の日仏関係の指針をまとめたもので、全7頁、35項目ある。大きな柱は5つある。1つは、「インド太平洋における協力を強化する」ことである。両国は、「自由で開かれた平和と繁栄の地域とするために、航行の自由・海洋安全保障、気候変動・環境・生物多様性、質の高いインフラの3本柱を中心に、インド太平洋のパートナーシップの枠組みで、具体的な協力を実施していくことにコミットする」と記された。2つ目の柱は、「安全保障及び防衛分野における二国間の協力を深化する」ことである。

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