プロ野球「現役ドラフト」は実現するのか

プロ野球「現役ドラフト」は実現するのか

(bankrx/gettyimages)

いま、労組プロ野球選手会が日本野球機構(NPB)と12球団に対し、「現役ドラフト」の導入を訴えていることをご存知だろうか。

 通常のドラフト会議ではアマチュアの選手を12球団が指名するが、これは各球団にいる出場機会の少ない選手を他球団が指名する場を設けて、移籍先で出場機会が増えるようにするための制度である。サラリーマンの世界に例えるなら、企業内失業者及び低所得者救済制度≠ニ言ってもいい。

 オールスター第1戦が行われた今月12日には、試合前に東京都内のホテルで選手会臨時総会が開催され、炭谷銀仁朗会長(巨人)をはじめ、12球団の選手会長・副会長36人が集結。現役ドラフトの導入に向けて、NPB側から前向きな回答と具体案が示されたことが明らかにされた。

 選手会が現役ドラフト新設を最初に訴えたのは2017年で、12球団の選手会に導入の賛否を問う意識調査を実施。結果、ほとんどの賛同を得て、翌18年にNPBとの事務折衝で現役ドラフト導入を提唱した。これに対し、NPB選手関係委員会委員長・谷本修氏(阪神球団本部長)は、「選手会に具体案があれば検討する」と回答。その後、両者の間で協議と交渉が進められてきた。

 今年1月の事務折衝には選手代表の一員として巨人・丸佳浩、西武・秋山翔吾が初めて出席。このとき、巨人にFA移籍したばかりだった丸はこう語っている。

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