トランプにとって一番の敵はどの国か?

トランプにとって一番の敵はどの国か?

ホワイトハウスで米国製品をPRするトランプ大統領(UPI/AFLO)

今回のテーマは、「中国、北朝鮮、イラン、メキシコ、ベネズエラ――どの国が最もトランプの票になるか?」です。20年米大統領選挙で再選を目指すドナルド・トランプ大統領は支持者を集めた集会で、うえの5カ国について言及し、それぞれの国に対する政策の正当性を訴えています。

 中国との貿易摩擦、北朝鮮の核・ミサイル開発、イランとの核問題、メキシコからの不法移民流入及びベネズエラの政情不安を、再選戦略の中に組み入れているからです。

 では、どの国がトランプ大統領にとって最も票の獲得に結びつくのでしょうか。本稿では大統領選挙の視点から5カ国を分析し、ランキングをつけてみます。そのうえで、再選戦略における同大統領の日本の位置づけについて述べます。

■「反中国」支持者のつなぎとめ

 トランプ大統領は大阪で開催した習近平中国国家主席との米中首脳会談において、貿易協議継続で合意しました。その主たる理由がトランプ集会に参加すると見えてきます。

 これまでに筆者は、東部ペンシルべニア州モントゥアズビレ及び南部フロリダ州オーランドなどで開催されたトランプ集会で、参加者を対象に現地ヒアリング調査を実施してきました。トランプ支持者の共通点は、「反中国」の感情です。

 以前紹介しましたが、元建設業者の白人労働者(55)は、「中国は経済的に米国の脅威です。

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