中国側から見た、上海高島屋の撤退

日系の商業施設だけでなく、日本大使館まで投石され、襲撃の対象となった。そんななかで日系百貨店が盛大に開業キャンペーンを打つことは無理だった。まさに不運の滑り出しであった。

 反日運動が一段落ついたところ、情勢が落ち着きを見せ始めた2013年になっても、高島屋上海の経営不振は一向に好転しない。

 現地メディアによれば、売上目標は初年度の130億円から80億円、さらに50〜60億円へと引き下げられ、経営陣の交替やブランドの入れ替え、商品ラインナップの調整などできる限りのことをすべてやった。しかし、業績は一向に改善されない。あらゆる試みは失敗に終わったということのようだ。

 上海高島屋が閉店と中国撤退を発表すると、中国のメディアが待ってましたかのように世間を賑わせた。一部の報道を取り上げよう――。

6月26日付、第一財経網記事『上海高島屋閉店、有名日系百貨店敗退の背後』(http://news.sina.com.cn/o/2019-06-26/doc-ihytcitk7708407.shtml) 「日系百貨店のいわゆる日本の『高品質』は中国市場で知名度も高くなければ、そももそ中国人消費者には認められていない。だから、買わない。たとえば家庭日用品、日本では実用性が認められても、中国人消費者からみれば買う必要がない。

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