ソニーから独立した「VAIO」が復活できた本当の理由

その時のアップルも、ヒット商品がありませんでした。マニア(アップル信者)には受けるものの、新規ユーザーを魅了するパソコンがなかったわけです。

 ジョブスはiMacという起死回生のヒット「商品」を出します。スペック的には大したことないのですが、コロンとした三角おむすびにも似たスケルトン筐体は、今までパソコンを使ったことがない、若者、女性層を大いに魅了しました。

 メーカーが復活するには、孝行息子と呼ばれる「商品」が必要です。VAIOは、技術、工場、人はあります。ないのが、「営業部隊」と売れる「商品」。VAIOは、どのように対応して行ったのでしょうか?

■業務用に方向転換

 VAIO設立が2014年。IoTが叫ばれる前の年。十分実用に足るスマートホン、タブレットは、すでに世に出ています。「タフネス」で売り出したパナソニックのレッツ・ノート、もしくはコストパフォーマンスのいい、DELL、hpが、ビジネス・パソコンとして強い時代です。また、民生用はアップルのマッキントッシュが強い頃です。

 VAIOはそれまで得意分野としてきた「民生用」から転身、「業務用」へと舵を切ります。業務用パソコンは、景気が悪くなると途端に売りが落ちる民生用と違い、毎年必ず更新されますので、確実に買ってくれるお客がいるのも事実です。

関連記事(外部サイト)