店にいる客が儲かっているのに、カジノも儲かっているのはなぜ?

店にいる客が儲かっているのに、カジノも儲かっているのはなぜ?

(rez-art/gettyimages)

カジノに入店すると、通常は店にいる客の多くは上機嫌です。それでもカジノが儲かっている理由を久留米大学商学部の塚崎公義教授が解説します。

■カジノに残っている客と帰った客のことを考える

 カジノに入店すると、多くの場合、店にいる客の多くは儲かって笑顔ですね。パチンコ屋でも同様ですね。それなのに、店は潰れるどころか繁盛しています。なぜでしょうか。それは、負けて帰った客が大勢いるからです。

 朝から1000人の客が来て、990人は負けて泣きながら店を出て行き、たまたま勝った10人だけが店に残って笑いながら遊んでいる、というのが通常のカジノやパチンコ店でしょう。

 そういう店に筆者が入店すると、つい「この店は客に優しそうだ。筆者でも勝てるかもしれない」と思ってしまいますが、991人目の負け客になる可能性の方が11人目の勝ち客になるより可能性が高そうですね(笑)。

 これは、今の瞬間に店の中にいる人は目に入りますが、帰って行った負け客は目に入らないので、筆者には全体像が見えておらず、それが失敗の原因だ、というわけですね。

 カジノやパチンコ程度であれば良いのですが、同様のことが学生の就職で起こりかねないので、心配です。起業して成功した青年実業家は、学生に向かって「夢を持て」と言います。

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