「義足になってもスポーツはやめない」

「義足になってもスポーツはやめない」

東京パラリンピックでメダルを目指す佐藤圭太選手

「義足になってもスポーツをやめるつもりは全くありませんでした」

 来年に控える東京パラリンピックで陸上100メートル、200メートルでメダルを狙う佐藤圭太選手(28歳、トヨタ自動車)。右足に義足を嵌め、陸上に取り組んで12年目に入ったが、この間、ロンドン、リオと二大会続けてパラリンピックに出場し、当時のアジア記録を打ち立てた。

 「どんなスポーツをするにもまずは走ることが基本です」

 ここに彼のパラリンピアンとしての原点がある。が、その道程は……。

 「小中学校まではサッカーに夢中でした。ポジションはゴールキーパーで足は速い方だったと思います。

 中3の時でした。ユーイング肉腫で右足を膝下から切断しなければならなくなったんです。正直、足を切ることにそれほどネガティブには思っていませんでした。お医者さんからも『義足を履けば何でもできるから心配はいらないよ』って励まされ、前向きに捉えることができていました。それよりも入院生活が長引き元の生活に戻るまでに時間がかかりそうなのが嫌でした。

 まだ子供だったので“足がなくなったら”どういう生活になるのかイメージができなかったんだと思います。とにかく、元の生活に早く戻りたいというのが強く、また同じようにサッカーができるものと思っていました」

 “義足を履けば何でもできる”といえども、さすがに、すぐにサッカーのグラウンドに戻って同じようにボールを蹴ることはどうだろうか。

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