五輪を控えたロサンゼルスの抱える問題

五輪を控えたロサンゼルスの抱える問題

(fotofritz16/gettyimages)

2028年の夏季五輪開催が予定されているロサンゼルス。予算そのものは東京のおよそ3分の1と言われ、民間の力を生かした効率良い大会運営が期待されている。しかしそのロサンゼルスにも大きな問題がある。

 地元のロサンゼルスタイムズ紙が8月12日付でショッキングなタイトルのコラムを掲載した。「ホームレス危機は2028年ロス五輪にとっての福島だ」(『Homeless crisis could be the Fukushima of the 2028 Los Angeles Olympics』)というもの。ここで福島の名前を持ってくるのが適切かどうかという疑問は残るが、ロサンゼルスにとってホームレス問題は、日本の原発事故問題と同じく深刻な問題であるということだ。

 今年6月に発表された人口統計によると、ロサンゼルス周辺のホームレス人口はおよそ3万6000人。全米のホームレスが60万人と推計され、カリフォルニア州では12万人、全体の20%以上を占める。そしてそのうちのおよそ3分の1がロサンゼルス周辺に集中していることになる。

 特にダウンタウン周辺にはスキッドロウと呼ばれるホームレスが住み着いている地域があり、治安面、衛生面でも大きな問題となっている。付近には五輪の会場に使用される予定のあるステープルズ・センターなどもあり、観光の面からも大きな問題だ。

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