トランプ大統領が何と言おうと、中国に頼るグリーンランド

トランプ大統領が何と言おうと、中国に頼るグリーンランド

(Dilok Klaisataporn/gettyimages)

13年前に公開された地球温暖化対策を訴える映画『不都合な真実』は、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、大きな話題になった。地球温暖化問題の啓発に貢献したことから、映画の主人公を務めたアル・ゴア元米副大統領はノーベル平和賞も授与された。映画の中ではゴア元副大統領は非常に説得力のあるスピーチを行っている。映画公開後彼のスピーチを生で聞く機会があったが、それほど迫力はなかった。映画では上手な編集作業が行われているのだろう。

 映画の中で世界最大の島グリーンランドの氷河、氷床が全て溶融すると地球の海面が20フィート(6メートル)上昇する話題が登場する。環境省によると海面が1メートル上昇すれば、東京都の東部は海面下になるとされている。1.2メートルで米国東部の平野部も海面下になるらしい。6メートル上昇すれば、日本、世界の多くの都市は海面下になるだろう。かなりセンセーショナルだが、海面上昇がいつ起こるのか映画は触れていない。

■中国が押さえるグリーンランドの資源

 温暖化が進むことでグリーンランドの氷が溶融すると、経済的には様々なメリットが出てくる。農業を行うことが可能になるし、原油、鉄鉱石、銅、金、ダイヤモンド、レアアースなど豊富にあるとされる鉱物資源の採掘が容易になる。既に、南東部において、金、ルビー、ピンクサファイアの採掘が数年前から開始されている。

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