台風被災の千葉・南房総を助ける人と人のつながり

台風被災の千葉・南房総を助ける人と人のつながり

まちには、がれきが積み上がり、屋根にブルーシートが張られた家屋が並ぶ

壊れた屋根に広げるビニールシート、壁がはがれ鉄骨が?き出しになったままの建物、積みあがるがれき。台風15号による風水害被害は、千葉県内に今なお爪痕を残す。ただ、停電が解消される地域もみられ、復旧への歩みを進めている。そんな中、被災住民の1日でも早い普段の暮らし≠ヨ大きな力となっているのが、地域での人と人とのつながりだ。

■悪天候の予報で気になる雨漏り、それでもお隣さんが

 「ポタポタと音がしていると思っていたら、いつの間にか2階が水浸しになっていた」

 地区一帯で甚大な被害を受けた鋸南町の港町で、2階建て一戸建てに住む森田英子さん(61歳)は台風上陸当初を振り返る。屋根瓦が一部破損し、2階にあった家具や家電はすべて濡れた。

 森田さんは一人暮らし。停電で電話も通じず、遠くに住む息子へ連絡もできなかった。近くのガソリンスタンドも営業できない状態になっており、「車で出かけて、ガソリンがなくなったり、タイヤがパンクしてしまったら、どうしようもなくなる」。何もできない状態に陥っていた。

 そこで、ふと思いついたのが隣人が家を建てた工務店に勤務していた、ということだ。隣に住む元大工の井戸恵吉さん(71歳)に相談すると、「屋根の瓦はいくつか予備を取っておいてあるはず。壊れたものを取り換えれば、まずは雨漏りを抑えられる。

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