トランプの北朝鮮短距離ミサイルへの誤った認識

トランプの北朝鮮短距離ミサイルへの誤った認識

Roman Tiraspolsky/estherpoon/iStock Editorial / Getty Images Plus

昨年6月12日のシンガポールでの歴史的米朝首脳会談から1年も経たない、今年5月、北朝鮮は、ミサイル発射実験を再開した。北朝鮮によるミサイルの発射は、7月と8月にも行われ、今年に入り合計8回、少なくとも18発のミサイルが発射された。

 これに対し、トランプ大統領は、シンガポール、ハノイ、板門店と3度にわたる金正恩委員長との会談の成果を誇示したいため、「短距離ミサイルの発射であり、問題視しない」と言う。

 しかし、米国の専門家も含め、国際社会からは、これら度重なる北朝鮮のミサイル発射実験は、幾つかの点で大いに問題である、と指摘されている。

 1つには、これらのミサイル実験を通して、北朝鮮は、ミサイルの性能を向上させている点である。北朝鮮のミサイル技術の進展は、極めて懸念される。最新型のミサイルは、ロシアのイスカンデルに酷似していると専門家から指摘されている。だとすると、ロシアとも協議する必要があるのではないか。この型のミサイルは、低空飛行をし、予測不可能な軌道を飛行するので、パトリオットやイージスのミサイル防衛を突破する能力があるとされる。それゆえ、一層、問題は深刻である。これらミサイルの分析と、新たな対応が必要になろう。

 2つ目は、ミサイルの発射方法である。ミサイルは、迅速に移動することが出来るローンチャーから発射された模様である。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)