世界選手権で初導入の体操採点支援センサー

世界選手権で初導入の体操採点支援センサー

富士通が開発した体操採点支援システム(同社提供)

「ヨシッ! メダル間違いなしだ」

 選手はガッツポーズ、応援団は大はしゃぎ……が、予断は許されない。

「エッ? 嘘(うそ)だろう……」

 スポーツにおける採点競技につきまとう天国から地獄≠ナある。フェアであるはずの採点が、立場や見方の違いから物議を醸すことも少なくない。これが素早く複雑な手足の動きを判定する体操となると、瞬時に正確な評価を下すのはなかなか大変で審判員泣かせ≠ナある。例えば、採点の中で重きをおく身体の部位の角度などの判定は審判員によって多少の評価が分かれることもあり、小数点以下の得点争いに微妙な影響を及ぼしかねないのだ。

 富士通がこのもどかしさ≠ノ世界で初めて立ち上がった。独自のレーザーセンサーを選手の身体の表面に当て、動きを三次元でとらえる。身体にセンサーを受けるためのマーカーを付けずにできるのは世界初とされ、センシングしたデータからAIで動きをデータ化し、それを採点支援に生かすことを実現したのである。

 用途は2つある。その1つが「マルチアングルビュー」だ。審判員からの「あの時の足の角度だけ見たい」とのリクエストに対し、瞬時にCG化されたモデルデータが提供され、正確な判定に生かされる。もう1つは技の難度の判定を、採点規則基準を学習したAIが技の種目と成立の可否を自動採点するというものである。

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