中国の一党独裁は危機的状況なのか?



 また、習近平の下で、中国はプラグマティズムや、イデオロギーの柔軟性、集団指導体制を放棄、共産党は厳しいイデオロギー統制や組織規律の強化、恐怖に基づく強権政治など「新毛沢東主義」に向かっており、政策的ミスのリスクが高まっている。

 共産党の権力が弱まれば、支持者に対してはナショナリズムを刺激し、敵対者に対しては弾圧を強めるだろう。しかし、この戦略が中国の一党独裁を救うことはできない。ナショナリズムは短期的に党への支持を強めるかもしれないが、党が生活水準の改善に失敗するといったことが起きれば、そのエネルギーは雲散霧消するだろう。抑圧と暴力に依存する体制は、冷え込んだ経済活動や大衆による抗議の増加、安全保障コストの増大、国際的孤立などの問題に多大なコストを払うことになる。

 そういうわけで、中国共産党政権は、毛沢東時代の終了後、最も崩壊に近づいている。

出典:Minxin Pei,‘The Coming Crisis of China s One Party Regime’,(Project Syndicate, September 20, 2019)
https://www.project-syndicate.org/commentary/crisis-of-chinese-communist-party-by-minxin-pei-2019-09

 ペイの主張は一面の真理を突いており傾聴に値する。

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