「北の核」の真実を衝いたボルトン発言の重み

「北の核」の真実を衝いたボルトン発言の重み

(iStock.com/flySnow/Purestock)

「北は核放棄しない」―米大統領補佐官解任後、初めて北朝鮮の核問題の核心に触れたジョン・ボルトン氏の発言が大きな波紋を広げている。金正恩最高指導者との個人的関係に重きを置く“トランプ外交”を一刀両断切り捨てたかたちだ。

 ボルトン氏は在任中、大統領が北朝鮮の金正恩労働党委員長と行った3回の首脳会談についても終始、冷ややかな態度をとって来たことで知られる。ただ、立場上、表立った批判は控えてきた。

 しかし、去る9月10日、解任されたことで自由の身となり、政権の内情暴露も時間の問題とみられていた。

 そしてホワイトハウスを去って1か月もたたない同月30日、ボルトン氏はワシントンの有力シンクタンク「ジョージタウン戦略国際問題研究所」(CSIS)に招かれ、初めて公開の場で自らの持論を展開した。

 「本日は北朝鮮がもたらす核の脅威について、包み隠さず(in unvarnished terms)語りたい」――と、わざわざ断った上で話し始めたスピーチは内容の濃い、力のこもったものだった。

 その中で核心に迫る重大な指摘は、以下の諸点だ:

 「北朝鮮はこれまで、核放棄の戦略的決断を下したことはない。金正恩が終始とってきた戦略的決断は、核兵器運搬能力を維持し、それをさらに発展、向上させるために全力を挙げるというものだ。

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