日米の脅威を高めた北朝鮮のSLBM発射実験

日米の脅威を高めた北朝鮮のSLBM発射実験

kudou/LAUDISENO/iStock / Getty Images Plus

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、10月3日、2日朝に新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3号」の実験に成功したと伝えた。韓国当局によれば、いわゆる「ロフテッド軌道」で打ち上げられ、450キロ飛行し、高度910キロに達したとのことである。通常の射程は約2,000キロと見られるとのことである。これは、従来の短距離ミサイルの実験より北朝鮮のミサイル能力を一段と向上させたものとみられる。

 これまで、北朝鮮の短距離ミサイルの実験について、トランプ大統領は、問題ないと反応してきたが、今回は、「見てみよう。北朝鮮は協議を望んでおり、協議は間もなく始まる」と、従来とは違う反応を示した。

 従来の短距離ミサイルの実験と異なるのは、まずそれがSLBMであるからである。SLBMは、戦略核兵器運搬手段の3本柱のうち、最も生存の可能性が高く、信頼度の高い報復兵器である。潜水艦で探知されることなくどこにでも行け、相手のどこの地点でも攻撃できる。北朝鮮が実戦で使える潜水艦を持てるのは、専門家によれば3〜5年先とのことであるが、金正恩委員長は実用化の方針を堅持するであろう。

 今まで、トランプ大統領は、「ICBMの実験を停止させ、米国は安全になった」と強調してきていたが、北朝鮮の SLBM が実用化されれば、米国の安全は保障できないことになり、トランプは同じ発言ができなくなる。

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