世界最大級の古墳の被葬者は誰か?

世界最大級の古墳の被葬者は誰か?

仁徳天皇陵(kazumi miyamoto/gettyimages)

大阪府の堺、羽曳野、藤井寺の3市にまたがる百舌鳥(もず)・古市古墳群が、今年7月、ユネスコの世界文化遺産に登録された。

 古墳時代中期(4世紀後半〜5世紀後半)の日本独自の前方後円墳や円墳、方墳など大きさや形もさまざまな古墳49基(そのうち29基は、天皇や皇后、皇族を埋葬した墓として宮内庁が官吏する「陸墓」)である。

 世界遺産の理由は「古代東アジアの墳墓築造の一つの顕著な類型を示すもの」ということだから、都市の住宅街にあって1600年以上も形態を保つ古墳群は充分に値する。

 ただし、今後の整備と情報発信については、私はかなり危惧するところがある。

■なぜ巨大化したのか? 両巨大古墳の被葬者は誰なのか?

 今回のシンボルは、堺市の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵)と、羽曳野市の誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵)。墳丘長486メートルの大山古墳はクフ王のピラミッドや秦の始皇帝陵と並ぶ世界最大級の墳墓、誉田御廟山古墳は長さこそ大山古墳より61メートル短いものの、体積では大山古墳以上とされる巨大古墳だ。

 墳丘長200メートルを越す前方後円墳は、古墳時代前期(3世紀後半〜4世紀末)には奈良盆地東南部や北部にあったが、5世紀初頭前後に大阪平野に移って巨大化した。

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