明治大学海野教授が解説、トランプ弾劾公聴会で見えてきたこと

明治大学海野教授が解説、トランプ弾劾公聴会で見えてきたこと

( REUTERS/AFLO)

今回のテーマは「トランプ弾劾公聴会で見えてきたこと」です。トランプ弾劾公聴会は米連邦議会下院情報委員会において5日間にわたり開催され、合計12人が証言を行い終了しました。

 下院情報委員会で主導的役割を果たした野党民主党は、重要証言を得ることができたのでしょうか。それに対して、ドナルド・トランプ米大統領及び与党共和党は、どのような反論をしているのでしょうか。本稿では下院情報員会での公聴会を総括します。

■完成したパズル

 弾劾公聴会のトップバターを務めたウイリアム・テイラー駐ウクライナ代理大使は11月13日、部下がウクライナの首都キエフのレストランで、ゴードン・ソンドランド欧州連合(EU)大使がドナルド・トランプ米大統領と携帯電話でバイデン親子に関する汚職疑惑調査について会話をしているのを聞いたと証言しました。これに関して共和党は、テイラー氏の証言内容は「又聞きである」と非難しました。

 ところが、テイラー代理大使の部下である在ウクライナ米大使館のデービッド・ホームズ参事官が同月21日、公聴会で証言を行うと、同大使の「又聞き」が正確であることが分かりました。ホームズ参事官は、レストランでのトランプ大統領とソンドランドEU大使の会話の様子を、動作を交えながら詳細に描きました。

 例えばホームズ参事官は、ウクライナがバイデン親子の調査を実施するのか気にかけていたトランプ大統領に対して、ソンドランド大使が「(ウクライナの)ゼレンスキー大統領はあなたのケツが好きだ。

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