日本陸連がMGCファイナルチャレンジを過剰演出≠オなければならない理由

日本陸連がMGCファイナルチャレンジを過剰演出≠オなければならない理由

(Stockbyte/gettyimages)

やっぱり盛り上がらなかった。1日に開催された「福岡国際マラソン」である。「MGCファイナルチャレンジ」と銘打たれ、3人中で残り1枠となった東京五輪の男子マラソン代表の座をつかむためには日本記録(2時間5分50秒)の更新が求められていた。しかしふたを開けてみれば、日本人最高の2位でゴールした藤本拓(トヨタ自動車)は2時間9分36秒で平凡なタイムに終わった。

 もちろん藤本は健闘したと思う。日本記録更新を狙える先頭集団に属しながらハイペースを維持していたが、ペースメーカー不在となった30キロを超えると完全に足が重くなった。2時間7分10秒で優勝した東京五輪モロッコ代表のエルマハジューブ・ダザ(モロッコ)にも大きく引き離され、レース終盤で日本記録更新と五輪代表内定の期待は完全に吹き飛んでいた。

 この結果に日本陸連(日本陸上連盟)でマラソン強化戦略プロジェクトリーダーを務める瀬古利彦氏はやや複雑な表情を見せていた。会見では「藤本は30キロまで果敢に攻めたことは褒めたい」と評しながら、時折「う〜ん、何と申しましょうか」と言葉に詰まる場面もみられた。そして「大迫の記録を破る選手が複数出ることを期待している」とも締めていた。

■内々では「かなり厳しい」との見方

 日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)は昨年9月に東京五輪代表を懸けた「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で3位となり、代表内定が事実上で保留≠フ状況。

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