消費者に届かぬ中古不動産情報 必要な「非対称性」の解消

これによって利用者は、物件の過去の価格の目安もつかめる。無料登録すれば誰でも使えるため、今や月40万人が訪問するまでになった。

 2014年よりサイトを運営する代表取締役の吉田紘祐氏は、不動産業界の情報の非対称性についてかねてから問題意識を持っていた。「あらゆるものがネット検索できる時代に、消費者に公開されない情報が多く、業界の中でクローズされている。不動産会社にとっては、消費者が知恵をつけてしまうと困るという面があるのかもしれない。情報の非対称性によって、事業者だけが有利な状況に立つという不健全な業界慣習を、少しでも打破しようとサイトを立ち上げた」。

 ただし、表示される過去の価格や査定額は、あくまで公開情報や、同社の持つ情報を活用した推定値にすぎない。吉田氏は「現在は公開価格ベースで判断しているため、実際の成約価格を用いて精緻化したいが、宅建業者のみ閲覧できるレインズ(不動産流通標準情報システム)上でしかその情報は見られないので、一般の利用者向けに開示ができない」という。より多くのデータが開示されれば、サービスの向上も期待できるだろう。

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