「〜できないとダメじゃん!」と言っただけでは「指導」にならない



 私は2015年に人事部長となりましたが、それ以前のチーフ(課長)の頃から、部下への指導には自分なりに気をつけ、力を入れてきたつもりです。最近、「指導」と「パワーハラスメント(以降、パワハラ)」の区別が難しくなっています。そのようなトラブルを未然に防ぐためにも弊社の役員、管理職全員が外部のコンサルタントなどの協力を得てパワハラ研修を早くから受けて学習をしてきました。

 パワハラの定義(※)は、厚生労働省である程度明確になっています。少なくとも、そこで決まっていることは会社として守る必要があります。そのうえで個々の管理職は部下への指示の仕方にも注意をしないと、「パワハラ」と指摘されかねないようになるのでないかな、と思う場合があるのです。

 たとえば、仕事をするように指示をしたものの、目的を伝えないとか、解決策が見当たらないようなことをさせる場合も、部下からすると困るのではないかと思います。「〜できないとダメじゃん!」と言っただけで、どこがどのようにいけないのか、どのようにすれば解決するのかと具体的に踏み込んでわかりやすく伝えないのも「指導」とは言えないし、「パワハラ」と受け止められかねないと思うのです。

 私も前職の頃、上司から目的がわからない仕事をするように指示をされ、確認したかったのですが、なかなか言えなかった経験があります。

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