「〜できないとダメじゃん!」と言っただけでは「指導」にならない

あのような状態が続くと、今なら「パワハラ」と思われることもありうるのでないでしょうか。少なくともそこまで考え、指導をする時代になっていると考えています。ですから、私も今、部下に個々の仕事の目的は念入りに伝え、質問をすることで理解を深めてもらおうとしているのです。

 あるいは、「(部下への)愛情があれば(必要以上に)厳しくしてもいい」といった時代でもないと思います。愛情はもちろん必要ですが、何を言ってもいいわけではないし、どのような指示、指導をしても許されるわけでもないはずです。一方で、厳しく言ったことが即、パワハラとなるならば疑問を感じます。状況いかんでは、少々厳しく注意指導などをせざるを得ない場合がありうると思うのです。業務上、必要であり、部下の成長につながるならば、言うべき時はあるのではないでしょうか。

 大切なのは、上司は部下と一緒に仕事の問題点や課題を考え、解決するまで共に走る姿勢を持つことだと思います。私のケースで言えば、「なぜ、こうなったんだろう」「どうしたらいいんだろう」と何度も尋ねて、部下と考えるのです。私なりに回答はあるのですが、はじめから押し付けることはしません。解決策を一緒に導き、本人がそれをもとに新たな方法でトライし、上司が途中経過や結果まで確認してこそ、「指導」と呼ぶことができるのだろうと思います。この確認が、最も大切なのです。ここまでしないと、部下が早いうちに成長することは難しいのではないでしょうか。

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