シリーズ「体感 首都直下地震」迫真ドラマとドキュメンタリー

シリーズ「体感 首都直下地震」迫真ドラマとドキュメンタリー

(ronniechua / gettyimages)

NHKスペシャル・シリーズ「体感 首都直下地震」は、12月初旬の1週間にわたって首都直下地震が襲うさまざまな災害の現象をドラマとドキュメンタリー、専門家の解説によって、真正面から挑んだ。テレビは新しい表現形式によって、テキスト・メディアを凌駕しようとしている。

 NHKスペシャル・シリーズ「体感 首都直下地震」は、12月初旬の1週間にわたって首都直下地震が襲うさまざまな災害の現象をドラマとドキュメンタリー、専門家の解説によって、政府が30年以内に70%の確率で発生するという地震に真正面から挑んだ。過去と現在、未来を描くことは、文章つまり新聞やノンフィクションが本来得意とするところであるが、映像の世紀である20世紀を超えて、テレビはついに新しい表現形式によって、テキスト・メディアを凌駕しようとしている。

 シリーズの圧巻は、今の東京と別の架空の「パラレル東京」で、放送当日の12月2日午後4時4分にM7.3の首都直下地震が発生した、やはり架空の民放NNJのニュース・センターと被災の中継を織りなしたドラマである。発生日の「DAY 1」から4回連続で「DAY 4」まで、シリーズは冒頭にドラマを置いて、群衆雪崩や火災旋風、広域通信ダウンなど、ニュース・センターの編集長の江口繁之(高橋克典)とメインキャスターが被災したために、急きょキャスターの席にすわった、サブキャスターの倉石美香(小芝風花)、副編集長の大森忠夫(小市慢太郎)らの群像劇である。

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