アンダーアーマーがいわきFCで仕掛ける震災復興

アンダーアーマーがいわきFCで仕掛ける震災復興

クラブハウス内の飲食店からは、グラウンドが一望できる(?IWAKI FC)

クラブチームの経営課題として、「試合のない日」に売り上げをいかにして立てるかという問題がある。この課題解決に向けて取り組んでいるのが、来季からJFLへの昇格を決めた福島県のいわきFCだ。グラウンドに隣接するクラブハウスを全国初となる商業施設併設型にすることで、試合のない日にもクラブ関連施設の周遊を図り、お金が落ちる仕組みを作った。

 いわきFCは、東日本大震災の復興支援をしていた米スポーツブランド「アンダーアーマー」の日本総代理店であるドームの安田秀一社長が「復興から成長へ」と、2015年12月に誕生させた。アンダーアーマーは、プロ野球の読売巨人軍をはじめ多くのスポーツチームのスポンサーになっている。「ゼロからチームを作れば、思いを直線的に表現できる」と同社にとっていわきFCは力を入れた事業だ。

 商業施設には、英会話教室や車のディーラーが入っている。3階に入居する飲食店のテラス席からはグラウンドでの試合を観戦でき、試合がある週末には満席近い状態となり、1000人が来場する。クラブが整形外科診療所と柔整院を開設し、地域の医療等の需要に応えている。こうした仕組みが奏功し、年間約35万人が足を運んでいる。

 施設内にトレーニング施設も併せ持つ利点を活用し、サッカーに限らないあらゆる競技の合宿誘致も進めている。ラグビーワールドカップの際には、サモア代表が事前合宿地として利用し、地元の子どもたちとの交流会も行った。

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