中学受験がうまくいく、父と子の「ちょうどよい距離感」とは?

中学受験がうまくいく、父と子の「ちょうどよい距離感」とは?

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■和室に小さな木製椅子が4つ家族みんなで授業に臨む

 ユウキくんの家庭教師に就いたのは、塾の6年生コースが始まった5年生の3月のことでした。今でも思い浮かぶのは、広い和室にお風呂椅子のような小さな木製椅子を4つ並べて、お父さん、お母さん、ユウキくん、私の4人で授業をした一年間・・・・・・。

 名門指導会では、リビングやダイニングのテーブルを使って、お子さんの隣に講師が座って指導するのが基本スタイルです。プロの指導を見ていただくことで、家庭学習へ活かしてほしいと考えています。多くの場合、そこにいらっしゃるのはお母さんですが、近頃は子どもの受験に熱心なお父さんも増え、お父さんがいらっしゃることもあります。ただ、そういうお父さんは、ときに熱くなり過ぎることがあり、「お前、こんな問題も解けないのか?」「こんな問題、お父さんが小学生の時はスラスラと解けたぞ」など、しばしば子どもを傷つける言葉を投げてしまうものです。

 しかし、ユウキくんのお父さんは違いました。算数の問題を解くときは、「よーし、オレと勝負だ!」と、その場を盛り上げます。実は、ユウキくんのお父さんは数学が得意。でも、中学受験では基本的に方程式を使うことはタブーと分かっているので、用いるのはれっきとした算数の手法です。ああでもないこうでもないと、お父さん自らが試行錯誤する姿を見ることで、算数のおもしろさをお父さんが存分に感じていることが、こちらにも伝わってきます。

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