北方領土、不法占拠者との「引き分け」ありえぬ

北方領土、不法占拠者との「引き分け」ありえぬ

(Belus/gettyimages)

「盗人にも三分の理」ということわざがあるが、この発言だけは笑止千万と言わざるを得ない。

 北方領土問題について、ロシアのプーチン大統領があらためて「引き分け」に言及した。北方4島は、ロシアが不法占拠を続けている日本固有の領土だ。解決方法は、先方の無条件全面返還、日本の全面勝利をおいてほかにない。終戦直後の混乱に乗じてわが国固有の領土を奪った相手との「引き分け」など決してあってはならない。

 大統領がナンセンスな持論を持ち出したことで、ロシア側に本気で解決をめざす誠意がないことがいよいよもって明らかになった。日本政府にとってはこのさい、「2島プラスアルファ」での解決、主権放棄ともいえる方針を投擲し「4島返還」という本来の方針に立ち返るいい機会だろう。

■解決望むなら露が「4島返還」すべき

 「引き分け」というのは、双方それぞれが無得点または、同じ得点を挙げ、勝ち負けに至らないことだろう。それはあくまで、正々堂々とした勝負においての話だ。

 人のものを盗んでおいて、「引き分け」をもちかけてくることにも驚くが、それに同意することなど決してあってはならない。盗品を返還させることこそが先決だろう。北方領土にも、この理屈が当てはまる。

 プーチン大統領の発言は19日の年末会見でなされた。

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