初の中国国産空母「山東」就役の意義

初の中国国産空母「山東」就役の意義

初の中国国産空母である「山東」が、海南島三亜の海軍基地で就役した。原子力空母建設に向けて着実にステップを踏みつつある中国。北海艦隊に所属するはずの「山東」は、なぜ「南」に配備されたのか?狙いは3つ。@「一帯一路」構想に基づいた「空母外交」の展開。A米中核抑止の攻防最前線である「南シナ海」は譲れない。B蔡英文の再選が予想される台湾への圧力。 2019年12月17日、初の中国国産空母である001A型空母が、海南島三亜の海軍基地で就役した。就役式には、習近平国家主席も出席したという。同空母は「山東」と命名されている。しかし、「山東」は本来、北部戦区海軍(北海艦隊)に配備されると考えられていた。同艦が南部戦区海軍(南海艦隊)において就役したことには、中国あるいは中国海軍なりの理由があるのだろう。

 そもそも、同艦の名前が「山東」であることが、本来は北海艦隊に配備が予定されていたことを示している。中国海軍の艦艇は艦番号または艦名をみれば所属する艦隊が分かるのだ。中国海軍艦艇の命名は、1978年11月に中国海軍が発布し、1986年7月に修正を経た『中国海軍艦艇命名条例』によって基準が定められている。

 同条例は、「艦艇の名前の重複を避けるために、人民海軍艦艇名は厳格に区域によって区分されなければならない」としている。

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