トルコ、リビア内戦に“私兵軍団”背景に天然ガスめぐる資源争い

トルコ、リビア内戦に“私兵軍団”背景に天然ガスめぐる資源争い

(@emre_saygi_/gettyimages)

トルコのエルドアン大統領はこのほど、内戦中のリビアの暫定政府を支援するため、軍派遣の方針を表明した。この派遣する部隊にはトルコの“私兵”として悪名高い残虐非道なシリア反体制派民兵も含まれているとされ、戦闘激化の懸念が高まっている。トルコの介入の背景には地中海の天然ガスをめぐる資源争いが色濃く投影されている。

■代理戦争が複雑化

 エルドアン大統領は軍部隊派遣を決定した理由として、リビアのシラージュ暫定政権からの正式な要請に基づくものと説明した。派遣軍の規模などは明らかにされなかったが、大統領は来年1月8日か9日に国会の承認を得て実施する考えを表明した。

 リビアは2011年にカダフィ政権が倒れて以来、国家分裂状態のままだ。現在は国連が主導して設立した首都トリポリを拠点とするシラージュ暫定政権と東部エジプト国境に近いトブルクを本拠とする軍事組織「リビア国民軍」(LNA)が対決している。

 LNAは元リビア軍のハフタル将軍が率い、4月からトリポリに向け進撃を開始、戦闘が一気に激化した。しかし、6月のトリポリ南郊の戦闘で、暫定政府軍がLNAに大打撃を与え、以後戦闘は膠着状態になった。だが、LNA側にロシアの警備企業ワグネルの傭兵軍団のスナイパー部隊が加わってから、暫定政府軍側に人的被害が続出。これまでの双方の戦死者は1000人に達している。

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