「ボロ物件」投資とは何か?

「ボロ物件」投資とは何か?

長崎市内(Nirad/gettyimages)

すり鉢状で坂の多い長崎市の特殊な地形に、賃貸アパート経営をする不動産投資家がいる。不動産業界で言うところの誰も手を出したがらない「ボロ(築古)物件」と呼ばれる中古住宅を格安で購入し、これをリノベーションして賃貸住宅・アパートにして賃貸収入を得るというものだ。既に長崎市内の約500世帯がこの投資物件に入居しているそうで、脇田雄太氏に狙いを聞いた。

■中低所得者住宅を狙う

 長崎には縁もゆかりもなかったが「自動車の入らない階段の上に住宅が建っているのを見て、この特長を活かせば少ない投資額でアパート経営ができるのではないか」と思った。長崎県は全国の県庁所在地の中で可処分所得ランキングが下から数えた方が早いくらいに低いため、低中所得層の人たちが入居できる賃貸住宅の需要は必ずあると確信した。そこで、階段の多い場所に建っている「ボロ物件」を安く購入して、低中所得用の賃貸物件を提供した。

 長崎に投資するきっかけは、大阪の自宅を新築していて、建築の面白さにはまってからだという。「リクルート在職中に大阪府内の中古マンションを1棟丸ごと購入して賃貸マンションにしてうまくいったことで不動産投資の魅力に引き付けられた。少ない投資額で中古物件を購入し、リフォームして所得の低い人でも借りられる家賃の安い賃貸住宅を作れば、投資する側も入居する側もハッピーになれるのではないかと思った」という。

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