来年の景気は薄曇りだが、突然の嵐に要注意

来年の景気は薄曇りだが、突然の嵐に要注意

(oatawa/gettyimages)

2020年の景気は、良くも悪くもない状況が続くだろうが、リスクシナリオには要注意だ、と久留米大学商学部の塚崎公義教授は考えています。

■景気の現状は「薄曇り」

 今年の景気は、昨年と比べると若干見劣りしていました。米中貿易戦争そのものの影響というよりも、「先行きが不透明だから、投資を手控えよう」という企業が多かった事の影響が大きかったと思われますが、国内も海外もやや不冴えでした。

 もっとも、景気の水準としては、絶好調とまでは言えませんでしたが、失業率も低く、企業の利益水準も高く、マズマズだったと言えるでしょう。快晴ではないけれども、曇天とも言えない「薄曇り」といったところでしょうか。

 10月の経済指標は大きく悪化しましたが、消費増税に伴う「駆け込み需要の反動減」が大きく影響している上に、台風19号の影響も大きかったと思われます。店を閉めたという小売店もあり、外出を控えたという消費者もいたでしょう。被災地では消費どころでは無かったでしょう。

 加えて「被災地のことを考えると、贅沢をする気にならない」という「自粛組」もいたでしょう。筆者は「自粛しても被災者は喜ばないから」と考えて、被災地の特産品の酒と肴で消費喚起に努めましたが(笑)。

 したがって、11月と12月の数字を確認する必要はありますが、景気の落ち込みというよりは、「単月の指標の振れ」である可能性が高いでしょう。

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