進化続ける“おつな”高級ギフトの正体

進化続ける“おつな”高級ギフトの正体

【関根 仁(せきね・じん)】
福島県生まれ。高校卒業後、上京し、昼は鮮魚店、夜はレストランなどで働き、腕を磨く。その後独立し、10年間池尻で小料理店を営み、「おつな」を開発した。
(写真・湯澤 毅、以下同)

ツナ缶といえば手軽でおいしい食材の代表格で、1缶150円前後というのが相場だろう。その10倍の価格で売り出したツナが人気を集めている。

 その名も「おつな」。ツナを缶ではなく瓶詰めにし、おしゃれな紙箱に収めた。「大切な(たいせツナ)方とつながる(ツナがる)乙な(おツナ)もの」という語呂合わせで、冠婚葬祭の引き出物やお中元、お歳暮用をターゲットにした戦略が当たった。

 「おつな」を売り出したのは関根仁さん。東京・世田谷区池尻で10年間小料理屋「仁」を営んできた。ある日、酒の肴(さかな)のマグロが残ったので、何気なしにオイル漬けのツナを自分で作ってみた。なかなかイケる。それがツナに深入りするきっかけになった。

 もともとツナ缶は大好物だったが、缶の臭いが気になり、脂ぎった感じにも抵抗感があった。もっとおいしいツナができるはずだ。小料理店経営のかたわら、構想5年。「これだ」と思う完璧なレシピが出来上がった。

 店で出すのではなく、一般に売り出すことを考えたが、大量生産されるツナ缶と勝負することなどできないのは明らか。プチ高級品として売り出す以外に方法はない。ならば缶ではダメ、クリアなイメージの瓶にしよう。
 
 福島県出身の関根さんは、上京すると都内の鮮魚店で働いた。築地には知り合いが多い。自分の小料理店を開いた後も築地に通った。20年にわたって魚をみてきた目利きには自信があった。

 そんな時、語呂合わせがひらめいたという。人と人のつながりを生む乙な「おつな」。これだ、と思った。絶対にイケる。

続きは WEDGE Infinity で

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