クラフトビールは日本のモノ作りを変えるのか

クラフトビールは日本のモノ作りを変えるのか

(ViewApart / gettyimages)

新年を迎え、多くの人がビールグラスを傾けている。ただ、このグラスの中身が少しずつ変化している。気がつけば、「クラフトビール」が外食を中心に勢いを増しているのだ。メーカー数はこの3年間で倍増の400社を超えた。特に若者から支持を受けているのは特徴だが、そんなクラフトビールは我が国に新しいモノづくりを創出し、さらにはスーパーやコンビニ中心の従来型流通からの脱却への突破口となるのか。クラフト各社に突撃取材を試みる。第1回目は、大手のキリンビールから。

「10年前、客単価がやや高い居酒屋で供していた日本酒は、伏見や灘にある大手のものだけでした。ところがいまや、新潟や会津など地酒がメニューの多くを占めてます。10年後、ビールも同じ現象が起こるはず」

 キリンビール企画部部長で、ブルックリンブルワリー・ジャパン副社長を兼務する山田精二は指摘する。山田はかつて、主力ビール「一番搾り」のブランドマネージャーを務めた経験を持つ。

 キリンは15年1月、「スプリングバレーブルワリー」(SVB・東京都渋谷区)を設立し、クラフトビール事業に参入。同年春には、東京都渋谷区代官山と横浜工場内に小規模醸造設備を併設するビアレストランをオープンさせる。現在まで京都にも同じく醸造施設付き店舗をもつほか、東京銀座には醸造設備のないビールパブを出店している。

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