クラフトビールは日本のモノ作りを変えるのか



 一方で、海外の名門クラフトビールのM&A(企業の合併買収)も展開中だ。

 16年にはアメリカ東海岸で人気を博する「ブルックリン・ブルワリー」(ニューヨーク州)に24.5%出資。日本国内での一部ブランドの生産と販売に乗り出した。

 17年に設立したブルックリンとの合弁会社「ブルックリンブルワリー・ジャパン」(東京都中野区)は、20年2月に旗艦店となるパブ「B」を東京都中央区日本橋茅場町にオープンさせる。約20種類のクラフトビールを提供するだけではなく、ダンスや音楽などの情報発信をする常設拠点としていく。ブルックリンは世界32の国や地域に進出しているが、こうした店舗は世界初。

 18年にはイギリスのクラフト「フォーピュア」を、19年にも同「マジックロック」を、いずれもオーストラリアにあるキリンホールディングスの子会社「ライオン」が買収した。ライオンそのものもオーストラリアでクラフトビールを展開している。

 さらに、アメリカのクラフトビール3位の「ニュー・ベルジャン・ブルーイング」(コロラド州)の買収を19年に決める。やはりライオンを通し、2020年3月末までに全株を取得していく。ニュー・ベルジャン・ブリューイングは1991年の創業。ベルギータイプのクラフトビールを複数ブランド手掛ける。18年の売上高は約2億ドル(約218億円)の規模だ。

 もっとも、最初の出資は国内。SVBよりも早い14年9月、クラフト最大手の「ヤッホーブルーイング」(長野県軽井沢町)と資本業務提携し、ヤッホー株の33.4%を取得した。当時、それなりの資金が必要な設備投資ができずにいたヤッホーだったが、提携によりキリンがヤッホーブランドの一部を受諾生産している。

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