「スポーツで地方創生」成否を分ける鍵 横浜DeNA初代社長・池田純氏インタビュー

「スポーツで地方創生」成否を分ける鍵 横浜DeNA初代社長・池田純氏インタビュー

池田 純(Jun Ikeda):さいたまスポーツコミッション会長。1976年横浜市生まれ。早稲田大学を卒業後、住友商事、博報堂等を経て2005年に独立。11年から横浜DeNAベイスターズ初代社長に就き、5年間で売上52億円から100億円超に倍増させ黒字化を実現。19年3月から現職。近著に『横浜ストロングスタイル』(文藝春秋)。

スポーツは地域活性化の”元気玉”となる潜在能力を秘めている。それを開花させるためには、行政、民間、競技団体がビジョンを共有し、それを民間思考で大胆に実行に移せるかどうかにかかっている。

 ビジョンを描くには、地域に根付く可能性のあるスポーツ資源を三角形の中に配置してみるとよい。横浜DeNAベイスターズの社長時代は、球団を頂点に、ジュニアや草野球のアマチュアの大会を順に並べ、裾野には市民に開かれたスタジアム(ボールパーク)や市内の公園を位置付けた。

 そして各階層の資源を活用して、市民と野球との接点をどうやって増やしていくかを考え、マーケットを拡大していった。例えば、仕事帰りのサラリーマンをスタジアムに呼び込むためにクラフトビールを開発したり、スタジアムのある横浜公園を開放してキャッチボールができるようにしたり、市内の公園にピッチャーマウンドを作りグローブとボールを置いたり、小学生以下72万人に野球帽子を配ったりと、コアな野球ファンだけでなく、市民が日常生活の中で”ゆる〜く”野球に接して楽しめる環境を整備していった。

 365日、野球を「する」、「観る」、「応援する」ことができるようになれば、「おらが街のスポーツ」として地域に密着していく。そうなれば祭りのように、老若男女が野球を通じて集い、語らい、地域に活気が出てくる。

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