暴落する「ガス(LNG)」価格、日本に好機到来か?

暴落する「ガス(LNG)」価格、日本に好機到来か?

(Sergii Tverdokhlibov/gettyimages)

世界的な供給過剰と需要の落ち込みにより、LNG(液化天然ガス)スポット価格が急落している。エネルギーの約25%をLNGに依存している消費国の日本にとってはLNGスポット価格の下落は好都合だが、困っているのが原油リンク価格で割高な長期契約を締結している日本の電力・ガス会社だ。供給過剰時代を迎えて、日本経済にとってなくてはならないエネルギー源となったLNGの調達方法が問われている。

■九州電力が140億円の損失

 LNGの調達は長期で契約しているため、需要がなくても定期的に輸入されてくる。このため、受入基地のタンク容量を超えたLNGを仕方なく市場で売却すると、長期契約価格より低いスポット価格での売却となるため、売価損が出てしまうことになる。九州電力では2019年度第2四半期決算において、下期発生見込み分を含め140億円程度の転売損失を計上した。

 また背景には、電力会社としては、最悪の事態である停電を避けるため、安全を見込んでLNGを多めに長期で調達契約していたところ、原子力発電の稼働が認められた。このため、当初見込んでいたほどLNG燃料として使わなくて済むようになったことも需要減の理由になっているようだ。

 世界経済の減速により、このところ市場の需給で決定されるLNGのスポット価格が1ブッシェル当たり5ドル台まで下落、13〜14年に18ドルもしていたのと比較すると3分の1以下にまで急落している。

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