日本の空港はザルのようなものだ、ゴーン氏の脱出と私の体験談

日本の空港はザルのようなものだ、ゴーン氏の脱出と私の体験談

(Dynamic Graphics,2007/getty)

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告が密出国した事件で、計画に関与した人物がその約3カ月前に関西国際空港を訪れ、警備に大きな抜け穴があることを確認していたとメディアに報じられている。ふと思い出したのは私自身の体験、3年前に日本国内某A地方空港の国際線ターミナルでの出来事。

 2016年12月某日、私は日本出張を終え、次の出張先である上海に立ち寄ってから居住地のクアラルンプールへ帰還するため、A空港国際線ターミナルを利用した。その際、同ターミナルの保安体制に重大と思われる瑕疵があったと認識し、空港保安警備会社B社と空港警察の現場担当者に懸念を繰り返し申し出たにもかかわらず、真摯な対応を得られなかった。

■受託手荷物保安検査上の重大なリスク

 民間航空機の乗客荷物の保安チェックは通常、預け入れ荷物(受託手荷物)と機内持ち込み荷物と大別される。私が今回問題提起したいのは前者である。

 私は海外に住んでおり、数多くの国際空港を利用した経験からいうと、一般的にチェックインカウンターで荷物を預け、その荷物がカウンター内部に設置されたX線検査を受けるような仕組みになっている。

 しかし、A空港国際線ターミナルでは、以下の独自の保安検査形態を取っている――。

@チェックインカウンター外のX線検査を受けたうえ、小さな「チェック済み」シールを荷物の開口部に貼り付ける。

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