蘇った「水の都・大阪」、公共空間の使い方をリセット

蘇った「水の都・大阪」、公共空間の使い方をリセット

朝からにぎわいをみせる北浜テラス
(写真・湯澤 毅、以下同)

大阪・北浜。かつては証券会社が軒を連ねる株式取引の町で、東京の兜町と並ぶ金融の中心だった。バブルの頃までは大いに賑わっていたが、電子商取引の普及や東京への一極集中で、今ではすっかり活気は失(う)せている。

 そんな北浜で、かつて賑わいをみせていた頃には誰も目を向けなかった一帯が、今、おしゃれな人気スポットに変身している。「北浜テラス」と呼ばれる淀屋橋にかけての土佐堀川に面した一帯が、若者や外国人観光客の憩いの場になっているのだ。

 太陽が傾き、町が夕闇に沈んでいく頃が、最も美しい。カフェやレストランが設けたテラスに座り、川面を眺めながらグラスを傾ける。対岸の中之島公園ではレンガ造りの中央公会堂がライトアップされ、ムード満点だ。

 バブルの頃は、北浜側から川面を眺めることはできなかった。高い護岸堤防に目隠しされていたからだ。川に面したビルも窓を開けることなどまずなかった。臭うからだ。対岸の中之島公園もホームレスがたむろする場所で、カップルが歩けるようなところではなかった。川は、都会によくあるドブ川のような扱いがされていた。

■官民挙げて「規制突破」

 それが人気スポットに変身したのは、官民挙げて取り組んだ、ある「規制突破」が実現したからなのだ。仕掛け人は都市プランナーの泉英明・ハートビートプラン代表だ。

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