過剰な白鵬バッシングが大相撲の新時代到来を遅らせている実情

過剰な白鵬バッシングが大相撲の新時代到来を遅らせている実情

(Martin Leitch/gettyimages)

雪辱を果たした。大相撲初場所が12日、東京・両国国技館で初日を迎え、横綱白鵬は小結大栄翔を寄り切りで下し、白星発進となった。43回目の優勝を果たした昨年11月場所で唯一黒星を喫した相手だが、右上手で左四つになると出し投げから体勢を崩させて一気に寄り切った。

 怒涛の攻めと圧倒的な強さ。白鵬の完勝に場内は大きく沸いていた。しかしながら取組を視察していた横綱審議委員会の面々はきっと腸が煮えくり返っていただろう。先場所後、横審の面々は白鵬のかち上げや張り差しに苦言を呈していたからだ。それでも白鵬はこの日、まったくためらう様子もなく立ち合いから強烈な張り差しを大栄翔に見舞って厳しい相撲を貫いた。

 支度部屋に戻った白鵬は報道陣に張り差しの狙いについて問われると「(張り差しから)左四つで組み止めようとね」。そして「(大栄翔に)リベンジできた。2020年の初白星で気分がいいね」とも胸を張った。

 先場所、結果として辛酸を舐めさせられた際、不発に終わったかち上げは立ち合いで使わなかった。それならばと選択したのが張り差しだった。どちらにしても物議を醸している取り口だが、別に文句を言われる筋合などないだろう。反則技でもないのだから、堂々と駆使すればいい。

 だからこそ白鵬は横審の目など気にすることもなく、いつも通りの厳しい攻めを見せ、先場所の借りをきっちりお返ししただけのことである。

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