日本一の女子校の礼法 叩き込んだ型≠フ先にあるもの

日本一の女子校の礼法 叩き込んだ型≠フ先にあるもの

日本一の女子校の礼法 叩き込んだ型≠フ先にあるものの画像

数ある女子校の中でも、東大合格率トップを誇り、最も難関とされるのが桜蔭学園だ。単に真面目なガリ勉集団との誤解も多いが、齊藤由紀子校長によれば、「積極的で前向きな生徒が多く、むしろ、当校での6年間を通じ、そんな力がついてくる」という。

 どうしてだろう?桜蔭では礼法の授業に特色がある。それも校長によれば、「単に行儀作法を覚えさせることが目的ではない」。東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大)の同窓会、「桜蔭会」の有志により、関東大震災の翌年の1924年に設立された桜蔭は、建学の精神からして「礼と学び」。学びよりも礼が先に来る。そもそも、皇室の教育係も務めた、初代校長の後閑キクノが教えていたのも礼法なのだ。

 「礼法はとても合理的にできています。一連の動きに無理無駄がない。狭い場所でも周囲に迷惑をかけず、かつ美しく見える所作が考え抜かれ、そこに現れています」

 と校長。東京のいわゆる「女子御三家」のうち、雙葉はカトリック、女子学院はプロテスタント系だが、桜蔭は宗教色を持たず、代わりに日本人としての道徳的精神を、礼法を通じて生徒に授ける。

 そこには「社会人としての振る舞いの『形』が見受けられる」とも齊藤校長は語る。細かな動作を忘れてしまっても、将来必ず役に立つ。そして、「体幹もまた鍛えられる」と。武家を中心に伝えられてきた、小笠原流をはじめとする礼法の本質は、日常生活の中で行う心と体の「鍛錬」なのだ。

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