関係各国の思惑で破たんへ進むリビア

関係各国の思惑で破たんへ進むリビア

ollegN/iStock / Getty Images Plus

リビア内戦は、トリポリの国民合意政府(Government of National Accord; GNA)と、ハリファ・ハフタル率いるリビア国民軍(Libyan National Army)とが対立する構図となっている。両者を外国勢力、具体的にはロシアとトルコが、それぞれの思惑から支持し、リビアに破綻国家への道を歩ませているように見える。

 報道によれば、ハフタルは12月20日、トリポリにあるミスラータの民兵が22日の夜中までに撤収しないのであれば、彼等の町であるミスラータが徹底的に叩かれるだろうとの最後通牒を発した。この最後通牒は、ハフタルのリビア国民軍がトリポリ、ミスラータ、シルテを爆撃した後に出されたものであるが、11月27日のトルコとGNAの軍事協力に係わる合意に反応したもので、トルコが供給した兵器の貯蔵場所を空爆した由である。

 ハフタルは去る4月以来、トリポリの占拠を目指してきたが、成功していない。しかし、ここに来て戦況が動き始めたらしい。それは、ひとえにハフタルを支援するロシアの梃入れによるものだと見られる。ロシアの傭兵だけではない。ジェット戦闘機、ミサイル、精密誘導砲を投入して直接的な介入に乗り出しており、リビア内戦にロシアが主導して結末を付ける企てと見られる。これはロシアがシリアで採用した手法に他ならない。ハフタルの軍はトリポリに迫っている。

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