ボルトンなしでは納得できないトランプ弾劾裁判

ボルトンなしでは納得できないトランプ弾劾裁判

ダボス会議に参加したトランプファミリー(AP/AFLO)

今回のテーマは、「トランプ弾劾裁判とダボス会議」です。ドナルド・トランプ米大統領に対する弾劾裁判の本格的審理が21日、連邦議会上院で始まりました。関連文書・記録の提出及び新しい証人を求める野党民主党は、審理の進め方をめぐりホワイトハウス弁護団と激しい議論を交わしました。

 一方、トランプ大統領はワシントンに残らず、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席しました。

 そこで本稿では、まず弾劾裁判における民主党の議論に焦点を当て、次に裁判の米大統領選挙への影響について述べます。そのうえで、トランプ大統領のダボス会議での演説と記者会見を分析します。

■「弾劾管理人」の狙い

 弾劾裁判で検察官役を務める「弾劾管理人」のアダム・シフ下院情報特別委員会委員長(民主党・西部カリフォルニア州第28選挙区選出)は、冒頭陳述で「フェア(公平)」という言葉を繰り返し使用しました。そもそもフェアは、トランプ大統領が好んで使う言葉であり、同大統領の重要な判断基準の1つです。シフ委員長はウクライナ疑惑に関する関連文書・記録及び証人による証言のない裁判は、「米国民にとって公平ではない」と主張しました。 

 確かに、シフ委員長の議論は筋が通っています。過去の弾劾裁判では、文書・記録の提出がなされ、証人が証言を行いました。

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