トランプは弾劾裁判を逃げ切ってしまったのか?

トランプは弾劾裁判を逃げ切ってしまったのか?

(REUTERS/AFLO)

今回のテーマは、「選挙運動化する弾劾裁判」です。トランプ弾劾裁判において28日、3日間にわたるホワイトハウス弁護団による冒頭陳述が終了しました。弾劾管理人による陳述と同様、筆者は未明に起きてライブ中継を朝まで見ました。そこで本稿では、弁護団の陳述の中で、彼らの意図が明白に現れた箇所を紹介します。

■強い政治色

 トランプ大統領の弁護団を率いるパット・シポローネ法律顧問は冒頭陳述で、「民主党は9カ月後に行われる大統領選挙の投票用紙からトランプ大統領を排除しようとしている」と反論しました。そのうえで、「民主党こそが選挙介入を行っている」と強調しました。この議論の意図はどこにあるのでしょうか。

 民主党のトランプ弾劾理由は「法的根拠はなく、政治的動機づけによるものだ」という認識を、米国民に持たせる狙いがあります。

 さらにシポローネ法律顧問は、トランプ大統領のウクライナに対する軍事支援保留の理由として、「腐敗」と「負担金」を挙げました。トランプ氏は同盟国によるウクライナへの負担金増加を求めているので、同国に対する軍事支援を保留したと述べました。

 これに関連して、マイケル・パープラ次席法律顧問は、トランプ大統領が19年9月、アフガニスタンに対する1億ドル(約109億円)の支援を取りやめ、別に6000万ドル(約66億円)を保留した例を挙げました。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)