「テセウスの船」タイムスリップした竹内涼真は父の冤罪をはらすか

「テセウスの船」タイムスリップした竹内涼真は父の冤罪をはらすか

(BBuilder / gettyimages)

TBS日曜劇場「テセウスの船」は、平成元年に無差別殺人事件の死刑囚となった、元警察官の父親役・鈴木亮平を31年の時空を超えてタイムスリップした、息子役の竹内涼真が事件を解明して冤罪を証明できるかどうか、ドラマの展開が観る者の心を揺さぶる。

 原作は東元俊哉のコミック。「テセウスの船」の原義はギリシャ神話に基づく。テセウスがアテネの若者たちと船で帰還したあと、アテネの市民たちはその船の部材を交換しながら保存した。部材の全部が交換されたとき、その船はもともとの「テセウスの船」といえるかどうか、という哲学的な問題となった。 

 宮城県音臼村の駐在所の警察官だった、佐野文吾(鈴木亮平)は小学校で発生した、小学生を中心とした無差別の大量殺人事件の犯人として死刑囚となった。息子の心(しん、竹内涼真)はそのとき、母・佐野和子(榮倉奈々)が出産前で子宮のなかにいた。

 大量殺人事件は、佐野家の状況を一変させた。母・和子(榮倉)と心の兄妹とともに、どこに引っ越ししても、マスコミや近所の人々から殺人者、死刑囚の家族として差別された。和子は「笑ってはいけない。遺族の人を考えれば」と、子どもたちを女手ひとりで育てた。小学校の教諭を目指していた、心も内定をもらえずに宅配のバイトをしながら、妻の田村由紀(上野樹里)と暮らしていた。由紀は出産後の妊娠中毒症のために亡くなる。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)