強気な北朝鮮とメンツがつぶれた韓国

強気な北朝鮮とメンツがつぶれた韓国

Barks_japan/iStock / Getty Images Plus

2020年は、1月3日の年初からイランのソレイマニ司令官が米軍によって殺害されるなど、中東情勢が緊張しているが、北東アジアの朝鮮半島でも、無視できない動きがありそうだ。

 1月7日の文在寅大統領の新年の辞は、多くを南北関係に割いたが、開城団地の再開や鉄道建設の推進など、南北関係を優先させ、米朝交渉に対して韓国が仲介するという姿勢が強く、余りに現実を踏まえないものだった。米国のハリス駐韓大使が、同日インタビューでの質問に答えて、「(南北協力は)米国との協議に基づきなされるべきだと考えている。我々は同盟国として緊密に共同で取り組むべきだ」と強調し、釘を刺した。それは当然であろう。

 1月13日付のコリアン・ヘラルド紙の社説は、南北関係推進に前のめりになる韓国の文在寅大統領の姿勢を批判する。「現実を無視した南北関係改善の試みは更なる北朝鮮の侮辱を招くだけだ」との主張は頷ける。また、目下米朝交渉は膠着化しているとの同社説の現状認識も間違いではないだろう。

 文在寅は、1月14日の年頭記者会見で、改めて南北関係が提起されても「対話を通じて協力を広げていこうとする努力は今も持続していて、十分にうまくやっていくことができる」とどこ吹く風である。

 1月11日の北朝鮮外務省顧問の金桂寛(元核交渉代表)の談話は、韓国に対する辛辣な非難だった。

1 2 3 次へ

関連記事(外部サイト)