オーストラリアの森林火災で危惧すること、絶滅と反抗

オーストラリアの森林火災で危惧すること、絶滅と反抗

ハリモグラ(pelooyen/gettyimages)

昨年末から今年にかけて、オーストラリアの森林火災のニュースをよく見た。近年のカリフォルニアやアマゾンの火災と同じく、地球規模の気候温暖化の具体例と感じたからだ。

 が、テレビ画面に映ったオーストラリアの消失地域の中に、南東部のカンガルー島(サウスオーストラリア州)が含まれていると知って、慌ててパソコンに向かった。

 カンガルー島は州都アデレードからセスナ機で約30分(対岸のケープ・ジャービスからフェリーで約45分)の緩やかな丘陵の島、大きさは東京都の2倍ほどである。

 人口は約4400人で、ワイン、蜂蜜、羊毛を産出するが、一般には「オーストラリア産固有生物の宝庫」として知られている。

 約1800種の植物は本土で減少したり絶滅したものが多くあり、そこにコアラやカンガルーやワラビー、ハリモグラ、オオトカゲ、ポッサム、エミュー、ペンギン、アシカ、オットセイなど、200年前に生息していた動物たちがそのまま棲みついている。

 全島のおよそ4分の1が国立公園や自然保護区で、エコツアーが一大産業なのだ。

 私も以前、オーストラリアの生態系の取材のために訪れたことがあった。

 ところが、今回ネットでカンガルー島の森林火災を調べてみて驚いた。消失地区が島の西半分に集中しているのだ。

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