イラン核合意離脱へ欧州に「最大限の圧力」続けるトランプ

イラン核合意離脱へ欧州に「最大限の圧力」続けるトランプ

Alexey Yarkin/iStock / Getty Images Plus

イランの革命防衛隊の司令官であるソレイマニが、アメリカ軍によって殺害されたのは1月3日であるが、1月5日、「イランはコミットメントを縮小する第5段階として、核合意による期限の最後の枢要な要素を放棄する。それは、遠心分離機の数の制限である」「イランの核計画には(濃縮および濃縮関連の事項を含め)最早如何なる実行上の制限もない」と、イランは表明した。これは、ウラン濃縮活動を無制限に進める方針の表明であるが、濃縮度の数値には言及しなかった。IAEA(国際原子力エネルギー機関)との協力は続けるとし、これまでの措置はすべて可逆的とされている。

 これを受け、1月14日、英仏独の3国は、最早他の選択肢は残されていないとして、核合意の第36項に規定される紛争解決メカニズムに問題を付託し、外交的解決を目指す方針を3か国外相の共同声明で表明した。

 いつまでも 英仏独3国が核合意を支持し続けていることに業を煮やしたのか、これに先立つこと1週間、トランプ政権は欧州が紛争解決メカニズムに訴えることをしないのであれば欧州からの自動車輸入に25%の追加関税を課すと3国を脅迫したとワシントンポスト紙が報道した。これは事実らしいが、異様な脅迫である。尤も、3国もかねてから考慮していた選択肢のようではあり、脅迫故の行動では必ずしもないらしい。

 これは重要な展開である。

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