湘南高校での「文武両道と屈折の青春時代」

湘南高校での「文武両道と屈折の青春時代」

湘南高校正門(撮影、松沢雅彦)

日本を代表する名門高校はイノベーションの最高のサンプルだ。伝統をバネにして絶えず再生を繰り返している。1世紀にも及ぶ蓄積された教えと学びのスキル、課外活動から生ずるエンパワーメント、校外にも構築される文化資本、なにより輩出する人材の豊富さ…。本物の名門はステータスに奢らず、それらすべてを肥やしに邁進を続ける。

 学校とは単に生徒の学力を担保する場ではない。どうして名門と称される学校は逸材を輩出し続けるのか? Wedge本誌では、連載「名門校、未来への学び」において、名門高校の現在の姿に密着し、その魅力・実力を立体的に伝えている。だから、ここでは登場校のOB・OGに登場願い、当時の思い出や今に繋がるエッセンスを語ってもらおう。

 湘南高校は毎年9月に行われる、「日本一」と呼ばれる体育祭がとみに知られる。中盤2時間以上に渡って繰り広げられる仮装大会は、学年を縦割りにしたクラス対抗の一大スペクタクルショー。準備のために生徒たちは1年近くを費やす。外務省OBの外交評論家、岡本行夫さんは湘南39回生。体育祭は在校当時も学校行事の柱だったが、今のような華やかさはなかったという。

 「僕の頃にはもう共学にはなってましたけどね。50人のクラスに女子は7人。ほとんど男子校ですよ。(その後進学した)一橋は全学部あわせて600人中1人でしたが…。

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