「10の秘密」向井理と仲間由紀恵の元夫婦がぶつかり合うサスペンス

「10の秘密」向井理と仲間由紀恵の元夫婦がぶつかり合うサスペンス

(Artem Peretiatko / gettyimages)

カンテレ制作・フジ系列「10の秘密」(毎週火曜午後9時)は、マンションなどを対象にする建築確認検査員役の向井理と、弁護士役の仲間由紀恵の元夫婦が巨額のカネをめぐってぶつかり合うサスペンスである。それぞれが抱える秘密ばかりではなく、登場人物たちの秘密が絡み合って、物語はどんでん返しの連続で息もつかせぬテンポで進んでいる。

 カンテレ制作枠の火曜午後9時のドラマは、「月9」にならって「火9」という。直木賞作家の金城一紀・原案の小栗旬主演「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(2017年)、韓国ドラマの翻案の坂口健太郎主演「シグナル 長期未解決事件捜査班」(18年)、やはり同国ドラマの翻案の三浦春馬主演「TWO WEEKS」(19年)など、サスペンスの傑作が多い。今回のドラマもまた、カンテレの制作能力水準の高さを示している。

 上昇志向が極めて強い、弁護士・仙台由貴子(仲間由紀恵)は、平凡な人生を歩む夫の白河圭太(向井理)を捨て離婚した。圭太は娘の中学生・瞳(山田杏奈)とふたり暮らしである。

 元夫婦が敵対するきっかけは、由貴子(仲間)が顧問弁護士を務めていた、帝東建設が隠蔽している高層マンションの手抜き工事だった。低層部分は設計通りの材料と工法で建築されていたが、中高層部分は利益重視の手抜き工事のために地震などがあれば崩壊しかねない。

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