英国のEUから「独立」はなるか

英国のEUから「独立」はなるか

Panorama Images/iStock / Getty Images Plus

1月31日、午後11時、英国はEUを離脱した。ジョンソンは国民に向けた演説で「多くの人々にとっては来ないと思っていた驚愕の希望の瞬間である。勿論、不安と喪失を感じている多くの人々もいる。そして勿論、何時果てるとも知れない政治的口論を心配し始めていた第三のグループもある」と言及した。国内の分裂の状況に配慮してジョンソンは派手な振舞いは避けたが、離脱の瞬間、ビッグベンの録音された音(ビッグ・ベンは修理中)が首相官邸周辺に11度鳴り響いた。

 ジョンソンが直ちに取り組む必要があるのはEUとの新たな関係の構築である。とりわけ問題は経済関係であるが、ジョンソンの方針はこれをFTAに取り纏めることであり、そのことはEUとの間の政治宣言に謳われている。この方針を露骨に明確にしたのが財務相のサジド・ジャヴィドである。彼は1月18日付のフィナンシャル・タイムズのインタビュー記事の中で「(英国はEUの規制に)揃えることはしない。我々はルールを貰うことを止める。我々は単一市場にも関税同盟にもとどまらない。――我々はこれを年末までにやり遂げる」と述べ、ビジネスは既に3年も準備の時間があったのだから新たな現実に「適応」すべきことを主張した。

 他方、EUの方針も明確である。英国がEUのルール(社会・環境規制、国庫補助、税制を含む)から離れ、緩和された規制を導入するのであれば、それは公平な競争条件が維持されないことを意味し、EUにとって脅威となる。

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