反米強硬派が勢いづくイラン、国会選挙後の行方

反米強硬派が勢いづくイラン、国会選挙後の行方

勢いづく強硬派を前に政権運営の選択肢が狭まるロウハニ大統領(中央)(GETTY IMAGES)

「予測不可能」であることは、トランプ大統領の武器である。トランプ大統領はこれまで繰り返し、型破りでセンセーショナルな数々のツイートを駆使しつつ、先行きが見通せない状況を作り出しては相手を混乱させながら、交渉ごとを有利に進めようと試みてきた。

 一方で、イランも交渉ごとに長けた国であり、2015年の核合意はその交渉力の賜物とも言える。ザリーフ外相を筆頭とするイランの核交渉チームは約2年間、「EU3/EU+3」(英独仏+EU+米中露)の代表とわたり合い、イランにウラン濃縮を認める合意を実現させた。16年1月に核合意が履行されて以降、イランはこの合意に基づいて、合意が認める範囲でのウラン濃縮を続けてきた。

 しかし、トランプ大統領のいわば攪乱(かくらん)作戦は、交渉巧者のイランのことも、確実に戸惑わせている。ソレイマニ司令官の唐突な殺害といった、予想をはるかに上回る大胆な一手をひるまず打ってくるトランプ大統領に対し、イランは素早く有効に切り返すことができずにいるように見える。

■八方塞がりのイラン

 トランプ大統領は実際のところ、イランのイスラム共和国体制をかなりのところまで追い詰めている。トランプ大統領のイランに対する「最大限の圧力」はイラン経済を疲弊させ、イラン国民の不満はすでに非常に高まっている。

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